上記のチェーン2014年をもって製造を終了するようです。シマノのデュラエ
ースは7700系を初めて使って、7800系、7900系と順次乗り換えてきま
したが、振り返ってみるとやはり7900系デュラは失敗作でしたね。リアの変速
のタッチがかなり重くなり、いろいろと試行錯誤も繰り返しましたが改善はされな
かったです。結局リア側のSTIのみを7800系に戻して、『中途半端』な状態
で数年使ってきたという感じです。今後は予算や時期も見据えて9000系への移
行も考えてゆきたいと思います。
7900系デュラエースは2008年に発売が開始されて、私が購入したのは2
009年になりますが4年以上自転車に乗っていなかった期間を考えると、実質7
9デュラは2年しか使ってません。大手企業は7年程度しか修理部品を供給しない
とも聞くのである意味やむ終えない部分もあろうかと考えますが、9000系デュ
ラに移行する間は今後も7900系を使い続けなければいけません。そこでアルテ
グラのチェーンとデュラのチェーンについて自分なりに比較し、考え方をまとめて
おきたいと思います。
シマノのOEM生産でもあるこのチェーンを調べてみると『ブッシュレスチェー
ン』という種類のチェーンを採用していて、比較的構造は簡素なもののようです。
ちなみになのですが一般的なシマノの114Lのチェーンはいくつの部品で構成さ
れていると思いますか?正解は456個です。内訳は下記になります。
リンクピン113+アンプルタイプコネクティングピン1 :計114
ローラー :計114
外側プレート (表57+裏57) :計114
内側プレート (表57+裏57) :計114
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総456個
便宜上チェーンプレートに『外側』『内側』、『表』『裏』、さらに『表側の裏』
『裏側の裏』などと複雑な表現を用いなければチェーンの説明が出来ないのが残念
です。まあある程度自転車のチェーンを普段から交換されている方であればさほど難
しくなく理解出来ると思います。
構造は比較的簡単ですね。部品でいうと8個が基本となっているようです。この
8部品が57個連なって114Lのチェーンが完成されています。部品を分解して
観察してみると驚くほど細かい切削加工が施されているのが分かります。外プレー
トだけではなく内プレートも左右対称ではありません。
各部品単体での比較もしてみました。デュラエースとアルテグラについて言えば
部品単体で大きな差はないというのが率直な感想です。CN7901はリンクピン
が中空なので単純にそれが全体の重量を軽量化させているようです。 設計に基く
切削加工には違いは見られず、プレートの表面仕上げに至っては微妙で自信があり
ません。はっきり言えるのは変速性能に差はないと言うことだけでしょうか。一応
シマノにも電話で確認してみたのですが材質そのものがやや違うとの回答でした。
外プレート、内プレート、ローラーの外周はデュラとアルテで微妙に色が違うよう
に私も感じました。ただ、シマノの技術相談の方の回答ですし、企業の社員の方っ
て案外人によって回答が変わることが多いのであてになりません。
チェーンの摩擦や磨耗についても少し触れておきたいと思います。一応2500
km走行した後のチェーンについても重量を計測しましたが新品と差はありません
でした。よって、チェーンが寿命を迎えて交換する段階ではチェーンは優位に磨耗
していないということになります。チェーン単体で考慮した場合、どの部分に最も
摩擦が生じているかという問題については、私的な感想としては外プレートと内プ
レートの交錯面がもっとも高く、次いでローラー、ピンと続くように感じます。
また、よく言う『チェーンからグリスが抜ける』などの表現はありますが、分解
して確認する限りグリスの封入は確認できず、比較的粘度の高いオイル(表面がベ
タベタしてるの)が内プレートの内部にも浸潤されているだけでした。
(結論)
①CN-7901、CN-6701 は結構違う。けどあまり変わらない。
②CN-7901はピンが中空。
③変速性能は変わらない。
④潤滑剤の塗り付け方は好みで。
⑤で、何で7901を廃盤にするの?
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